のらねこだって一生懸命に生きている【無責任な人々】№2

のらねこ
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病院に住み着いたのらねこ【ちぃちゃん】

☆のらねこだって一生懸命に生きている【みんな大切な命】№1より続き☆

ちいちゃんと子猫とおじさん

ちいちゃんが、産んだ2匹の子猫はさび柄の女の子(さび柄のほとんどはみんな女の子なので…)

ちいちゃんは、茶しろの美人さんねこでしたが、子供を育てているときは、汚いぼろぼろなねこになってしまいます。自分まで栄養が届かないのだと思います。

ご飯をあげに来るゴミ収集のおじさんは、相変わらずゴミの残飯を大量に置いていきます。

きっと、食べられないものも沢山あったと思います。

ここに、無責任な人がいました…ゴミ収集のおじさんです。

確かに残飯でも、あげてくれていたから生き延びる事ができた、ちいちゃんと子猫達…もう20年以上前の事だから野良猫には、残飯でいいと思っていたごみ収集のおじさん…そして、その残飯を片付けないし、当然避妊手術など、することも無い…無責任なおじさん。

きっと、病院側も迷惑だったから、捕獲機で捕まえようとしていたと思う。でも、捕まえて何をしたのか?未だに初めて捕まってしまったちいちゃんの兄妹猫の事を思い出すと、胸が張り裂けそうになる。

猫には罪は無いし、何の解決にもならないのに、と思う。

でも、無責任なおじさんは、お構いなしに残飯を置いて、次のごみ収集に向かう。

半年が過ぎて、やがて、さび柄の子猫は大きくなった、ちいちゃんと大きくなった猫2匹は、とても仲良しで…でも、ちいちゃんは、少し距離を置いている感じがした。

ちぃちゃんとさび猫

ちぃちゃんが産んだ、さび猫たちは、やがて大人になって子供を産み子育てに奮闘していたと思う…

丁度、この頃、猫達が居る病院で大きな工事が始まり、私たちが務めている会社からは猫たちの姿が確認できなくなってしまった。

ゴミ収集のおじさんも、ゴミ置き場が変わり見えなくなってしまった。

ようやく、病院側の工事もひと段落したようで、今までよりも広く猫にとっては過ごしやすそうな広場に変わっていた。

そこには、さび猫が2匹と少し大きさが違う子猫が数匹いるようでした。

そこに、ちぃちゃんは居ません。

ちぃちゃんの子供のさび猫が2匹、協力しながら子育ての真っ最中だったと思います。

多分、ちぃちゃんは、ちぃちゃんが子育てをした場所を、ゴミ収集のおじさんがご飯をくれる場所を、子供に託してあげたのだろうと思った。

ちぃちゃんをただ見ている

やはり、ちぃちゃんは、姿が見えない…

その頃、病院はまだ小規模な工事が続いていて、警備員の方と話す機会が出来て聴くことが出来た。

ちぃちゃんは、私たちの会社の病院の反対側で子育てをしていると教えてくれた。

さび猫達が産んだ猫も5匹居ると言っていた。

反対側の壊れたブロック塀の片隅で、ちぃちゃんは、また子供を産んで一生懸命育てていた。

健気で、可哀相で仕方がなかった。

でも、私たちではどうしても捕まらなかったちぃちゃん。

今思えば、子猫だけでも保護して里親さんを探してあげればよかったと後悔している。

そう…私たちも、ただ見ている無責任な人に過ぎなかった。

ゴミ収集のおじさん

警備員の方に、ゴミ収集の場所と収集に来る時間を聞いて、おじさんと話をした。

「ちぃちゃんの避妊手術をしてほしい。」

「捕まえてくれたら、病院には連れて行って費用も私たちが出すから。」

「私たちには捕まえられないから、とにかく捕まえてほしい。」

「これ以上、ちぃちゃんが子供を育てることは過酷すぎるから」とお願いした。

答えは、「自分で捕まえて避妊手術をするから、大丈夫」だと約束してくれた。

そして、子猫も一緒に連れて行き、おじさんの家の方でご飯をあげると話していた。

おじさんも、決していい加減な人には見えなかったし、ちいちゃんが可愛くて仕方ない様子だった。

それ以上、私たちは何もしてあげられなかったし、なにも言えなかった。

その後の警備員の方の話だと、ちぃちゃんと子猫は、おじさんが連れて行った。

と聞いたけれど…おじさんは、ちぃちゃんに避妊手術をしてくれたのだろうか?

子猫たちを守ってくれたのだろうか?分からない…

ちぃちゃんには、もう会えなかった。

ちぃちゃんが、その子供たちが、野良猫としてではなく、ずっとのお家で幸せに暮らしている事を心から願っていた。

2匹のさび猫お母さんと子供たち

ちぃちゃんが、居なくなっても2匹のさび猫は、ずっと一緒に仲良く子育てをしていました。

半年が過ぎる頃、また姿が見えなくなり、しばらくすると最初に産んだと思われる猫たちと、明らかに小さな子猫が数匹居て、その小さな子猫を、さび猫のお母さんと、少し大きくなった猫たちみんなで、数匹の小さな命を守っていました。

凄いと思いました。

みんなで協力しながら、子育てをする姿に、胸が熱くなりました。

この猫たちに何かできないのか…

このままでは、どんどん猫が増えてしまう…大変な事になってしまう…

そんなある日、猫が増えてしまい、さすがに困った病院側で里親募集の貼り紙を出してくれました。

やっと、動いてくれた事がすごく嬉しかった。

私たちは、その貼り紙を作ってくれたKさんと連絡を取り、一緒に里親さんを探すお手伝いをしたいので、病院への出入りを許可してもらえないか?とお願いして、病院に入れるようになった。

これで、観ていただけの毎日は終わり、私たちは里親さん探しに協力できる事で、ちぃちゃんが産んださび猫親子達に一歩近づけた。

ご飯もあげることが出来た。

病院の障害者施設の一角をお借りして里親探しに奮闘した。

動物病院、スーパー等に里親探しの貼り紙をお願いしたり、ご近所や知り合い、会社の方たちに里親さんになってほしいと話した。

ちぃちゃんが産んださび猫が2匹。

さび猫2匹が産んだ最初の猫が4匹。

さび猫2匹が2度目に産んだ猫が6匹。

みんなで12匹…猫だらけでした。

とても、一生懸命で健気で…ちいちゃんが産んださび猫たちは、ちいちゃんが愛情を注いだように毎日必死で子育てをして過ごしていた。

猫が好きな人なら何匹になろうが、可愛いから構わないかもしれないけれど、嫌いな人、苦手な人にとっては、迷惑な光景だったと思います。

季節は10月、寒くなる前に里親さんに託したいなぁ…見つかればいいなぁ…と願う毎日でした。

里親探し

さび猫が産んだ6匹のうち、5匹は早々に貰い手がついた。

やっぱり小さな子猫は可愛いから決まるのも早かった♪

ただ1匹だけは、警戒心が強く逃げてしまうために里親さんは決まらない…可愛いのに…

この残ってしまった子猫が、今、我が家に居る白黒はちわれの「マメ」です♡

そして、最初に産んだ少し大きくなってしまった4匹のうちの1匹が交通事故にあっていまい病院へ連れて行き、手術はしなくて済んだが、車にぶつかった衝撃で内側の皮下が裂けて皮が薄くなっているため、衝撃を与えたり、過激な運動で、もっと裂けてしまう恐れがあると診断された。

幸い命は助かりホッとしたけれど、お外へ戻すことはもう出来ない…

そのことを知って、怪我の状態も承知したうえで里親さんになってくれると、会社のWさんが受け入れてくれた。

ラッキーな猫ちゃんは、ひまわりの様に元気に育ってほしいと「ひまちゃん」と名前を付けてもらい、今でも、優しい家族に愛されて幸せに暮らしています♡

幸せな「ひまちゃん」は20歳か21歳になっています♡素敵♡

そして、もう1匹は…4匹の中では一番小さな茶トラの仔…風邪をひいてしまいお薬を飲ませたけれど、良くならず…病院で診てもらおうとしたときには、遅かった…

もう2度と姿を現してくれませんでした…

後悔ばかりの連続でした…風邪をひいてしまったら、保護できる仔は直ぐに病院へ連れて行かなくてはならない事を痛感しました。

さび猫2匹と、さび猫が最初に産んだ4匹のうち2匹、みんなで4匹が里親さんが見つからずに里親探しは一旦終了となりました。

地域猫に

嬉しいことに病院側のKさんが、残る4匹は地域猫に!

と考えてくださり、地域の方々に協力してもらおうと提案してくれて、私たちも凄く嬉しかったし、何よりも4匹の猫たちが地域に守ってもらえると思うと、幸せな気持ちになりました。

まずは、避妊、去勢手術とご飯のお金を集めるために、一人500円の寄付を呼び掛けよう!

なんてすばらしい!!!

。。。。。。。

でも、病院側のKさんは、手のひらを返したように

「この猫達をどうにかりてくれ」

「もう、病院側では、面倒みない」

「この場所も提供できない」

と言われた私とTさんは、「はぁ???」

その状況を理解するのに少し時間がかかりました。

多分、病院側から何か言われたのかもしれません…

そうですよね…猫を捕獲して追い払っていた病院側が、黙って猫たちを病院側で「地域猫」にするはずないですよね…

こうして、里親さんに巡り合えなかった残った4匹は病院を出なくてはならなくなってしまいました。

ここにも、無責任な人病院側のKさんがいました

№3へ続く

まだまだ続く

私とTさんの猫活動は、まだまだ続きます。

まだ、地域猫活動がほんの一握りしか行われていない頃、ほとんどの人々が野良猫に興味もなく、嫌がられている時代に、私とTさんは、仕事よりも懸命に野良猫たちと向き合い接してきた事で、命の尊さを知り、強くなれたし、優しくなれたと感じています。

これから長い年月をこの仔たちと一緒に歩んでいくことになります。

無責任な人が居るために、どんどん野良猫が増えてしまう事が、その猫たちにとって辛い過酷な日々を過ごさなくてはならなくなってしまう事をしっかりと考えて、だた可哀相だからご飯をあげるとか、可愛いから、とりあえず面倒みてあげよう…とか思わないで欲しい。

お外の猫が子供を産み、育てる事は、どんなに厳しく大変な事なのかを、分かって欲しい。

野良猫が居なくなればいいのに…

これから、寒い冬がやってきます。

お外の猫は、過酷な日々を送っています。

どうか、優しい気持ちで見守ってあげてほしいと思います。

出来る事なら、お外のねこをみんな保護して、ずっとのお家を探し、一生涯沢山の愛情を注いでもらって、安心して眠ることができる優しい里親さんと過ごしてほしいと…

いつも思います。

世の中に野良猫が居なくなればいいのに…と

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