我が家のご長老猫、マメは今年21歳になります。
マメは糖尿病を抱えながらも毎日のんびりと穏やかに過ごしています。
そんなマメに2度目の低血糖が襲い掛かります。
糖尿病と腎臓病と膵炎と
糖尿病のマメは腎臓病と膵炎も発症しています。
猫の腎臓病は老猫になるとほとんどの仔が発症してしまう病気です。
膵炎は糖尿病を発症している仔が罹ると治療がとても難しいと掛かり付けの先生から聞いていました。
腎臓病が少しずつ進行…
マメは腎臓病の治療法として、カリカリを処方食のキドニーキープ、缶詰は市販のもので、なるべく高齢猫用や腎臓に配慮等を食べています。
でも、昨年の11月くらいからカリカリを余り食べなくなってしまい、違う処方食を試しましたが、どれも、はじめは食べてくれますが2,3日すると食べてくれません。
腎臓病の症状として、「お水を沢山飲む」「オシッコが沢山出る」「オシッコの色が薄い」「脱水症状」こんな症状は、糖尿病の高血糖の症状にも似ていて、本当にとても悩みます。
膵臓が炎症を起こすと…
マメは膵炎になると「吐き気」「嘔吐」「食欲不振」になります。
膵炎は糖尿病のマメの血糖値の管理がとても大変になります。
先生のお話では、膵臓はインスリンを作っている臓器で、炎症を起こすとインスリンを出せなくなってしまう為、血糖値が上がってしまうのでインスリンの量を増やさなければならないし、逆に炎症が収まればインスリンの量も減らさなけらばならないから、本当に難しい…との事です。
糖尿病と腎臓病と…
11月の終わりにマメは食欲も無く、なんとなく体調が良くなさそうだったので病院へ行き血液検査をしてもらいました。
結果、腎臓の数値が高くなっていて、脱水も酷いので、毎日150mlの皮下点滴を打つことになり、自宅で点滴を始めました。
1週間に1度病院へ通い血液検査をしてもらいます。
そして12月最後の通院日の29日に腎臓の数値も高いけど、血糖値も高いので、この時打っていたインスリン1単位を2単位に変更しましょうと言われたのですが、低血糖が怖いと先生に伝えるも、かなり血糖値が高いから2単位打っても大丈夫との事でした。
29日の夜からインスリン2単位を打ち始め…
あぁ…低血糖怖いな…
神経張りつめる日々が続きます…
新しい年を迎える事が出来た矢先に…
無事に新年を迎えられた事に感謝して、1月3日の夜の事
夕方5時に缶詰め30gほど食べて、5時30分にインスリン2単位投与
その後は、何も食べずに夜の9時前…
大量のオシッコをして、いつもの私のベットで寝始めたマメを確認して、流し台のお掃除をしていた私は、何気なくマメを見て異変に気が付いた。
9時過ぎ、小さな身体はのけ反り、お尻のところにうんちとオシッコの失禁
目を見開き、口を開けて呼吸が酷く荒い
一緒に住んでいる娘を呼びマメを見てもらい、掛かり付けの病院へ電話を掛けたが、先生が出先で診る事が出来ないとの事で、24時間診てもらえる近くの動物病院へ電話を掛けるも手が震えて上手く掛けられない。
やっと繋がった電話の先では自動音声でのんびりと話している声にいら立ちを隠せない
その横では、横たわり息が荒く目も口も開き病院へ行く前に死んでしまいそうなマメが居る。
長すぎる自動音声に習って電話を進めていくと、ようやく女性の方が電話応対してくれた。
今の状況を説明して、診てほしいと話すと、今来ても救急の仔の対応があり待ってもらわないと…と告げられた。
多分、低血糖だと思うので血糖値を測ってブドウ糖を血管点滴してもらえたら…と話した。
少し待たされて、病院へ来るようにと言ってもらえた。
良かった。
そして、夜間病院へ
急いで、マメをキャリーバッグに入れようとするも、横たわっているマメが上手く入れられない。
少し大きめのキャリーバッグに入れて必死で病院へと自転車を走らせた。
とても、寒かった。
メガネが息で曇ってしまう
早く、早く、早く、急いで!!!
病院に着いてキャリーバックを開ける手が震えてなかなか開けられない…
看護師さんが開けてくれて、目と口を見開いたマメを抱き抱えて診療室へ連れて行ってくれた
生きていてくれた、良かった
しばらくして、看護師さんが状況を説明してくれた。
やはり、低血糖で血糖値が「16」低すぎる
血管にブドウ糖を入れてくれて、今は時々鳴いているらしい。
あの瀕死の状態からの生還は、本当に夢のような感覚で助けてくれた病院の方たちに感謝でいっぱいだった。
緊張していた身体全体の力が解ける感覚が嬉しい(涙)
大事をとって3日間ほど入院したほうがいいと言われたが、その先生と相談して一晩だけお世話になり翌日に掛かり付けの病院へ連れていくことにした。
本当は、一緒に連れて帰りたかった…
そして、掛かり付けの病院へ
翌日の4日夕方、昨日お世話になった病院から退院して、その足で掛かり付けの病院へと向かった。
マメは、いつものマメに戻っていて、いつもの変な声で「あごおお~」「んごお~」って鳴いていた。笑笑
本当に良かった。
掛かり付けの病院へ着いて昨日の状況と昨日の診察内容を書いてもらった紙を見てもらい、今後のマメの治療をどのように進めるかを相談した。
今後のインスリンの量を決める為に日帰りで数時間おきに血糖値を測定してもらう事になった。
この日に膵炎のお薬(ステロイド)も飲むようにと処方してくれた。
皮下点滴も毎日欠かさず150mlを自宅で打った。
翌日の5日朝一で病院へ…
なんだか、お薬、点滴、病院通いで年老いたのマメは、かなりしんどかっただろうし可哀相だったけれどインスリンの量を決めるのに仕方ないと思った。
本当にこれでいいのかな?って思ってきた。
血糖値の測定
5日の朝5時に、ご飯(缶詰め30gほど)を食べてインスリン1単位を打ち9時前にマメを病院へ連れて行き6時30分にお迎えに行く事になった。
結果…インスリン1単位では血糖値が高く量を増やしたいが膵炎のお薬も飲んでいるために、膵臓の炎症が収まればインスリンの量も減らさなくてはいけない為にインスリンの量1単位で、また1週間後に血糖値の測定に病院へ連れて行かなくてはならかった。
5日の夜から、また1単位のインスリン…
でも、マメの体調は明らかに高血糖の症状が出ている。
オシッコの回数が多すぎる。
オシッコの臭いが糖尿病独特の臭い。
私が仕事へ行く朝は1単位、夕方は1.5単位のインスリンを打った。
本当は指示通りに打たないといけないが…1.5単位は私の独断で打っている。
そして、12日に病院へ
低血糖になってから、2度目の血糖値測定
前回と同じく6時30分にお迎えに行く。
結果、やはり、かなり血糖値が高いらしい…
そうだと思った。
膵炎の仔はインスリンの量を決めるのが難しい為、また1週間後に血糖値の測定をしたいとの事だが…多分また同じ気がする。
ご飯の量とマメの調子を見ながら、何単位打つかを私が決めても可能ならば、そうしたいと先生に話した。
いつも一緒に居て、長い年月マメの症状を診ているから、大丈夫!
先生も理解してくれたのか、飽きれたのか…笑笑
承知してくれた。
責任重大だけれども、そうすることに決めた。
穏やかに、のんびりと…
こうして、必死のマメの病院通いは終わった。
もちろん、病院も大切だし、お薬も飲まなくてはいけないだろうし、皮下点滴も毎日打ったほうが、マメは長生きするのかもしれない。
でも、膵炎に効くというステロイドって本当に飲み続けていいのかな?
ステロイド飲むと、血糖値も高くなる。
嫌がる皮下点滴は、足がパンパンになってしまって本当に安全なのかな?
確かに脱水していたり、ご飯を食べられなかったりしたら、皮下点滴も必要なのかもしれないけれど、食欲も有り、お水もしっかり飲んでいるのにどうなんだろう?って思う。
今では、皮下点滴は沢山オシッコをしてしまったり、食欲が落ちてきたり、うんちが出づらくなったら100~150ml打っている。
インスリンの量は、毎回ご飯の量を確認して、吐き戻しが無いか30分ほど間をおいてから、ほぼ1.5単位で安定している感じ。
なんて、適当な飼い主なのだろうか…と思われるかもしれないけれど、私は、これもありかな?って思っている。
そう、もうおじいちゃんのマメと過ごす時間は穏やかに、のんびりと、とても貴重で大切な時間だから笑顔で一緒に過ごす事がどんなに有意義で幸せな日々なのが分かった気がするから。
最後に
いつも、いつも愛猫の病気や、最期の時には葛藤ばかりで、後悔ばかりしている
何度も、書いているが、あの時病院へ行けばもっと長生きできたのかも・・・
あの時病院へ行かなければもっと一緒にすごせたかも...と
でも、その時はそれがベストな事と信じて愛猫のストレスや、もう嫌だよのサインに気が付かないで、自分一人が大変な思いをしているんだ、と勘違いして愛猫の為に…と必死の形相で愛猫に接しているんだと気が付いた。
やっぱり、笑顔がいいよね。
動物はきっと大好きな飼い主さんの笑顔が一番の特効薬なんだよね。
1日でも1時間でも長く一緒に居たくて、病院通いすることはとても大切で必要なことだけれど…必要以上に病院へ連れていくことは、やっぱり止めようと思った。
それよりも、穏やかに、のんびりと笑顔で過ごす幸せな時間が本当に大切なんだと…
今、マメは決して良くなっているとは思わないけれど、安定しています。
年齢的にも、認知機能が低下していて、おトイレ以外でオシッコしてしまったり、突然大きな声で鳴いたり、よぼよぼ歩きたったり…
でも、食欲も有るし、目力も出てきた。
これからも、愛おしく健気で可愛い姿を沢山見せてね。
生きていてくれて本当にありがとう。
愛おしいマメへ
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